膀胱により多くの尿を溜められるように使用する過活動膀胱の治療剤には、錠剤・細粒・カプセルなどの口からの飲むお薬と、貼付剤と呼ばれる皮膚に貼るお薬があります。
過活動膀胱治療剤には以下の主な副作用があります。
- 口の中が渇く
- 便秘
- 貼付部位の皮膚炎(貼るお薬の場合)
気になる症状があらわれた場合には、医師や薬剤師に相談しましょう。
経口剤・貼付剤とは?
口から飲むお薬(経口剤)は、胃腸・肝臓を経由してお薬の成分が血中に吸収されて効果を発揮します。
一方、皮膚に貼るお薬(貼付剤)は、皮膚を通じてお薬の成分が吸収されて効果を発揮します。これまで貼付剤は、シップのように貼った場所に効果を発揮するもの(局所性)が中心でしたが、最近では飲むお薬と同様に成分が血液を介して患部で効果を発揮するもの(全身性)が開発されています。
骨盤の底にハンモック状に広がっている筋肉や靭帯などからなる「骨盤底筋群」は、 膀胱、子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えています。この骨盤底筋群を強化して尿道を締め、尿もれの軽減を目指す訓練のひとつとして「骨盤底筋体操」があります。
骨盤底筋を意識しながら、腟や肛門を締めたり緩めたりを繰り返し行います。
骨盤底筋は骨盤の底にハンモック状に広がっている筋肉群で、膀胱、子宮、直腸などの骨盤内にある臓器を支えています。
骨盤底筋体操は、さまざまな姿勢で行うことができます。
(どの姿勢で行う場合であっても、上図の①~④を行います。)
家事や仕事の合間、電車の中やテレビを観ている時など、生活に取り入れて行いましょう。
※よくわからない場合やうまく行えない場合は、医師や看護師に相談してください。
骨盤底筋体操の他に、肥満も尿もれの原因となります。体重が気になる方は、食事管理や運動によって適正体重に減量しましょう。