A.弊社製品ではモーラス_®テープ20mg、モーラス_®テープL40mg、モーラス_®パップXR120mg、モーラス_®パップXR240mg、モーラス_®パップ30mg、モーラス_®パップ60mg、セクター_®ローション3％、セクターゲル_®3％、セクター_®クリーム3％があります。

A.弊社が把握している限りでは、ケトプロフェン外用剤だけではありません。

一例として、日本で行われたPMDAの調査（レセプトデータ）結果が挙げられます。これは、2011年1月に公表され、ケトプロフェン外用剤を処方された患者の中で光線過敏症と診断された割合は0.05％であり、他のNSAIDs外用剤（フルルビプロフェン0.03％、インドメタシン0.05％、フェルビナク0.02％）と比較してやや高いか同程度であり、大きな差は認められなかったと報告されました。

A.これまでに弊社が集積した情報によりますと、モーラス_®テープ20mg/L40mgによる光接触皮膚炎の報告は、10代が多くなっております。これは、紫外線に当たる機会が多いためと推測されます。

A.紫外線が強い夏季に多く発現する傾向があります。

なお、過去10年間の報告によると、モーラス_®テープ20mg/L40mgによる光接触皮膚炎の約3/4が5-8月に発現しております。

A.貼付期間中と、剥離後から少なくとも4週間は遮光の指導をお願いします。

A.ケトプロフェン外用剤による光接触皮膚炎は、紫外線を避けることにより防ぐことができます。
患者さんに以下のご指導をお願いいたします。

• ・貼付部を紫外線が通りにくい衣服（長袖・長ズボン）あるいはサポーター等で、紫外線にあてないように覆うこと。
• ・曇りの日やガラスごしの紫外線にも注意すること。
• ・衣服やサポーターでの物理的光防御が困難な部位にサンスクリーン剤を使用する場合は、紫外線吸収剤であるオキシベンゾン及びオクトクリレンが含まれていないものを使用すること。
  （なお、「ノンケミカル」と記載されているサンスクリーン剤には紫外線吸収剤は含まれておりません）

A.すぐに使用を中止し、患部を遮光して医療機関を受診するようご指導ください。

A.ケトプロフェンの光分解物が蛋白質と結合したものがアレルゲンとなり発症すると考えられています。

誰でも発現するのではなく、ケトプロフェンが光アレルギー物質として感作された人のみが発現します。

A.光接触皮膚炎発現後の色素沈着は、一般的な色素沈着、シミに対する治療と同様に、ビタミンC（内服、外用）、ハイドロキノン（外用）、トレチノイン（外用）などで治療されます。

A.一生、紫外線を浴びることができないというわけではありません。

もしケトプロフェン外用剤を使っていないにもかかわらず皮膚症状が発現した場合は、その時服用している薬やサンスクリーン剤などを持って、皮膚科専門医を受診するようご指導ください。

アレルギーを起こしている原因物質の特定後、その物質を避ければ屋外活動することができます。

A.ケトプロフェンの使用は以後できません。

また、過敏性を起こす可能性がありますので、スプロフェン、チアプロフェン酸、フェノフィブラート並びにオキシベンゾン及びオクトクリレンを含有する製品（サンスクリーン、香水 等）の使用はできません。

A.光接触皮膚炎でも稀に皮疹が全身に拡大することはあります。

治療には、ステロイド内服薬・注射薬などが用いられます。なお、接触皮膚炎でも同様に皮疹が拡大することはあります。