サステナビリティ
久光製薬グループの
サステナビリティ
サステナビリティに関する考え方
久光製薬グループは「世界の人々のQOL向上を目指す」を経営理念と定め、事業活動を通じて、お客さま・社会をはじめとするすべてのステークホルダーの皆さまに対する価値の創造に努めます。また、昨今の急激な外部環境の変化に適応し、多様化するお客さまのニーズに応えるために、『「手当て」の文化を、世界へ。』という企業使命のもと、「第7期中期経営方針」およびマテリアリティ(重要課題)を軸に事業活動に取り組んでいます。ESGおよびSDGs(持続可能な開発目標)を重視しながら、これまでにない取り組みに積極的にチャレンジし、変革を実現して、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指していきます。
久光製薬グループの
サステナビリティ方針
「手当て」は、笑顔をつくる。
久光製薬が大事にしていく文化は、「手当て」の文化です。
大切な人に手を添え、「がんばれ」、「元気になって」と、心を込めて癒やす。
「手当て」に込められているのは、相手への思いやりです。
それが「貼る」の原点であり、創業以来大切にしてきた、
いたわりの治療文化です。
「手当て」の文化を世界へ広げることの一つの形は、
「貼る文化」を世界に広めることですが、当社の使命はそこにとどまりません。
「手当て」の思いにあふれていて、お客様の満足にかなうことはサービス、
予防などであってもすべて当社が果たすべき使命です。
思いやりにあふれる「手当て」を通じて、幸せな笑顔づくりに貢献することで、
社会課題の解決と自社グループの成長の好循環の実現を目指します。
サステナビリティ推進体制
2021年1月、CSR推進委員会を発展させ、新たにサステナビリティ推進委員会を設置しました。サステナビリティ推進担当役員を委員長として、社内各部署のサステナビリティ推進委員により組織され、企業を取り巻く社会課題や環境の問題、さまざまなステークホルダーからの要請を踏まえ、久光製薬グループのサステナビリティ活動を推進しています。
「サステナビリティ推進委員会」 | |
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役 割 | 代表取締役の諮問機関として、サステナビリティに係る基本方針や重要事項等の審議実施 |
委員長 | サステナビリティ推進担当役員 |
サステナビリティ 推進委員 |
取締役をはじめとして執行役員や関連部門の部門長 |
スケジュール | 原則四半期ごとに開催され、その審議内容を定期的に取締役会に報告 |
マテリアリティの特定プロセス
Step1
社会課題の抽出
SDGs、SASBなどの国際的なガイドラインやサステナビリティ評価機関の調査項目を参考に、取り組むべき社会課題をリストアップしました。
Step2
社会課題の優先順位付け
抽出された課題を「ステークホルダーが求める期待」と「自社事業におけるインパクト」の2軸でマッピングし、優先順位が高い項目に絞り込みを行いました。
Step3
妥当性の確認
取締役、執行役員、関連部門部門長で構成されるサステナビリティ推進委員会にてレビューを実施し、妥当性の確認を行いました。
Step4
マテリアリティの特定
経営諮問会議、取締役会での議論を経て、戦略的に取り組むべきマテリアリティを特定しました。今後、社内外の環境変化に応じて、定期的に見直しを検討していきます。
久光製薬グループのマテリアリティ
(重要課題)
2021年に、サステナビリティ方針に掲げる『「手当て」は、笑顔をつくる。』という共有価値を創造するために9つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
これらのマテリアリティ(重要課題)は2つに整理・分類しています。
- ①「新たな価値創造により社会課題の解決に貢献するマテリアリティ」
- ②「社会課題の解決、社会からの要請および自社の持続的成長の基盤に関わるマテリアリティ」
これらのマテリアリティへの取り組みを通じて、共有価値創造を目指すとともに、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。
新たな価値創造により社会課題の解決に貢献するマテリアリティ | |||
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「手当て」の 思いにあふれる 商品・サービスの創出 |
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「貼る文化」を 世界へ広める |
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社会課題の解決、社会からの要請および自社の持続的成長の基盤に関わるマテリアリティ | |||
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環境経営の 推進 |
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医薬品・サービス等 および情報アクセスの 向上 |
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地域社会への貢献 |
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DE&Iおよび 働き方改革の推進 |
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高品質な商品・ サービスの供給 |
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責任ある マーケティング・ 情報収集活動 |
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コンプライアンス推進と ガバナンス強化 |
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KPIの設定および2023年度進捗
社会課題の解決、当社グループの持続的成長のために特に重要なマテリアリティには、中長期的に進捗を計測するための評価指標(KPI)を設定しました。2023年度の進捗は下記の通りです。なお、2023年度より「CO₂排出量削減(スコープ1、2)」は久光製薬グループに、「サステナビリティ調達調査回答率」は久光製薬単体および生産拠点を持つ海外子会社に、それぞれ対象範囲を拡大しました。また、「プラスチックの使用削減」「廃プラスチック再資源化率」を新たにKPIに設定し、社会課題の解決に取り組んでまいります。
マテリアリティ(重要課題) | KPI | 2022年度実績 | 2023年度実績 | 範囲 |
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・「手当て」の思いにあふれる 商品・サービスの創出 ・「貼る文化」を世界へ広める |
手当ての思いにあふれる商品・サービスを創出する (貼付剤および手当ての思いのあふれる商品・サービス) |
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久光製薬単体、 海外子会社 |
当社商品の販売国・地域数を広げる |
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久光製薬単体、 海外子会社 |
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環境、使いやすさに配慮した育薬を行う (育薬:商品改良、効能追加など) |
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久光製薬単体、 海外子会社 |
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環境経営の推進 |
CO₂排出量削減(スコープ1、2) 2030年度までに2013年度比で46%削減する。 対象:久光製薬グループの全拠点。ただし、CO₂排出量算定に与える影響が僅少な拠点は除外する。 |
2022年度基準進捗:24.4%削減 久光製薬グループ 18.2%削減(2013年度比) 久光製薬単体 30.6%削減(2013年度比) |
2023年度基準進捗:27.1%削減 久光製薬グループ 17.1%削減(2013年度比) 久光製薬単体 29.5%削減(2013年度比) |
久光製薬グループ |
廃棄物の削減
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産廃率 1.5%増加(2020年度比) | 産廃率 1.4%増加(2020年度比) | 久光製薬単体 | |
10.8%削減(2020年度比) | 15.9%増加(2020年度比) ※2023年度より販売開始したエスカップを除いた場合 18.7%削減 (2020年度比) |
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プラスチックの使用削減 2030年度までに包装資材の一部にリサイクルもしくは バイオマスプラスチックを使用した 商品を医療用医薬品 18商品、 一般用医薬品 14アイテム、医薬部外品 2アイテム展開する。 |
ー | Rx:6商品を展開 OTC:2アイテムを展開 医薬部外品:2アイテムを展開 |
久光製薬単体 | |
廃プラスチック再資源化率 2030年度までに廃プラスチック再資源化率を65%以上とする。 |
再資源化率 99.8% | 再資源化率 99.8% | 久光製薬単体 | |
サステナビリティ調達調査回答率 2025年度までにサステナビリティ調達調査の回答率を100%とする。 対象: (1)国内工場製造品の一次・二次サプライヤー (2)海外工場製造品の一次・二次サプライヤー |
回答率 久光製薬単体 100.0% 久光インドネシア 100.0% 久光ベトナム 100.0% |
回答率 久光製薬単体 100.0% 久光インドネシア 100.0% 久光ベトナム 100.0% Noven 74.1% 久光ブラジル 93.8% |
久光製薬単体、 生産拠点を持つ 海外子会社 |
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高品質な商品・サービスの供給 |
製品回収ゼロ 毎年の製品回収をゼロとする。 |
製品回収 0件 | 製品回収 0件 | 久光製薬単体 |
商品クレーム発生率 2025年度までに商品クレーム発生率を0.001%以下とする。 対象:当社が製造・販売する全ての商品に対する商品に関する クレーム |
商品クレーム発生率 0.0010% | 商品クレーム発生率 0.0015% | 久光製薬単体 | |
DE&Iおよび働き方改革の推進 |
モラールサーベイスコア (該当8項目:やりがい+働きやすさ) 2025年度までに8項目平均値を5.0P以上とする。 |
8項目平均値 4.59P | 8項目平均値 4.69P | 久光製薬単体 |
女性管理職比率 2024年3月31日までに2021年3月末時点の1.5倍に引き上げる。 |
2023年3月末時点 女性管理職比率 7.9% =2021年3月末比 1.25倍 |
2024年3月末時点 女性管理職比率 7.8% =2021年3月末比 1.24倍 |
久光製薬単体 | |
入社9~11年目女性社員継続雇用割合 2024年3月31日までに継続雇用割合を45%以上とする。 |
2023年3月末時点 継続雇用割合 48.7% |
2024年3月末時点 継続雇用割合 51.4% |
久光製薬単体 |